こんにちは、株式会社エグゼクティブマーケティングジャパン代表取締役の深作浩一郎です。
今回はセルフパブリッシングとは何かをメリット・デメリットを踏まえて解説します。
書籍出版に興味がある方へセルフパブリッシングや商業出版の違いなども踏まえて
徹底的に紹介していきますので是非最後までご覧ください。
セルフパブリッシングとはどんな出版方法?
セルフパブリッシングとは、出版物を出版社などを経ずに著者自ら私費で出版することであり、
とりわけ書籍の中でも電子書籍の形態で出版を行うことを指します。
「self-publishing」という言葉の通り、
著者自身がが出版社を通さずに自費で(セルフで)本を出版することを「セルフパブリッシング」と言います。
よく個人で書籍を出版することを「自費出版」と言いますが、セルフパブリッシングと自費出版との違いは
出版した書籍の媒体が電子書籍か、紙かの違いです。
電子書籍の自費出版=セルフパブリッシング
という捉え方です。
セルフパブリッシングには、出版社も取次も通さず、また紙媒体ではないために制作費や印刷費も少なく、非常に自由度が高い上に低コストでの出版が可能な方法です。
たくさんのメリットがある分、デメリットも多いので併せて紹介していきます。
セルフパブリッシングのメリット
はじめに、セルフパブリッシングのメリットを紹介していきます。
セルフパブリッシングのメリットは主に以下の4つです。
- 出版の手軽さ
- 高い印税率
- マーケットに残り続ける
- 集客ができ、顧客が増える場合がある
順番に解説していきます。
電子書籍出版の手軽さ
セルフパブリッシングの大きなメリットの一つが、出版を手軽に行えるという点です。
セルフパブリッシングにおいて、書籍を出版する手順は非常にシンプルで、
書籍を作る→マーケットに出品
これだけです。もちろん表紙のデザインも作らなければいけませんし、そもそも電子書籍といえど
書籍であることには変わりないので、1万文字〜3万文字ほどの文章を執筆する必要があります。
しかし、逆に言えば文章を書いて表紙を作れば誰でも電子書籍を出版できてしまいます。
全ての作業を自分一人でやれば、セルフパブリッシングにかかる費用はゼロです。
故に高校生や大学生、会社員をしながら電子書籍出版を行う方も最近増えてきました。
誰でもお金をかけずに電子書籍を出版し、作家を名乗れるようになりました。
高い印税率
実は、電子書籍の印税率は紙の本の印税率に比べて非常に高いです。
紙の書籍の印税の平均は10%と言われている中、Amazonの「KDP(Kindle Direct Publishing)」は
印税が35%〜70%の割合で受け取ることができます。
「KDP(Kindle Direct Publishing)」Amazonで著者が直でマーケットに電子書籍を販売できるサービスです。
KDP(Kindle Direct Publishing)では、電子書籍の販売戦略にもとづき、35%と70%2種類の印税契約を選択できます。
(1)印税が35%の場合
- アマゾン以外で販売も可能
- 価格設定 99円~20,000円
(2)印税が70%の場合
- アマゾン独占販売
- Kindle Unlimitedの既読ページ数に応じて、0.5円の印税が追加でもらえる
- 価格制限あり 99円~1,250円
kindleでの独占販売(他のマーケットで販売しない)に限定されますが、印税を70%まであげることができます。
紙の本の7倍もの印税がもらえるので、単純計算で同じ印税を受け取るとするならば、紙の本7冊と電子書籍1冊が同じ印税になります。
Kindleで電子書籍を販売すると、自分が出版した電子書籍もKindle会員が無料で読むことで1ページ0.5円の印税が追加でもらえるのが素晴らしいポイントです。
マーケットに残り続ける
セルフパブリッシングで電子書籍を出版した場合、マーケットが潰れない限りその書籍は世に残り続けます。
正直、Amazonの販売サイトが無くなるということは考えにくいです。
Amazonがあり続ける限り、Amazonのページにあなたの書籍はならび、あなたの名前で検索した時もあなたの書籍がページ上部に表示され続けます。
集客ができ、顧客が増える場合がある
セルフパブリッシングをKDP(Kindle Direct Publishing)で行う場合、高い印税率がある上に
Amazonのマーケットを使えるというところが非常に大きなメリットになります。
自分の書いた電子書籍が、多くの顧客を抱えるAmazonで販売できるのは、集客という面では非常に大きなメリットです。
個人が電子書籍を販売する場合に自分のブログやサイトで売るという手段をとると、販売のハードルは非常に高くなります。
一方でAmazonというすでに完成したプラットフォームで、Amazonでの買い物に慣れた顧客がたくさんいる中で電子書籍を販売できるというのは、集客において何もしなくてもお客さんが集まってくるという状態になります。
個人でSNSなどをやっていれば、尚更売り上げを高めることもできます。
電子書籍が個人のブランディングの側面で非常に大きな効果を発揮する理由は以下よりご覧ください。
セルフパブリッシングのデメリット
これまでたくさんのメリットを紹介してきたセルフパブリッシングですが、デメリットもたくさんあるので紹介します。
セルフパブリッシングのデメリットは主に以下の4つです。
- 広告が困難
- 電子書籍の需要がまだ少ない
- 責任や権利に関するリスクがある
順番に解説していきます。
広告が困難
いくらAmazonで電子書籍を販売できたとしても、電子書籍を販促させるには個人的に広告を行う必要があります。
多くの方はTwitterなどのSNSで電子書籍を作る段階から告知を始め、出版されたタイミングで多くのフォロワーに
手に取ってもらう、という戦略を取っています。
セルフパブリッシングでは電子書籍の制作を自身で行う分、販促や広告も自分で行わなければいけないので、
書籍の執筆以外に時間も労力もかかることがデメリットとして挙げられます。
電子書籍の需要がまだ少ない
電子書籍はまだまだ紙の書籍の市場に比べて需要が少ないです。
理由は様々ありますが、紙の本の本が読んでいる感じがする、書店で手に取れる、電子書籍のないように信頼性を感じれない、などがあります。
電子書籍は現状、購入後に古本のように二次販売することはできません。電子書籍が普及しきらない原因でもあります。
また、いくら電子書籍を作成しても、紙の本で出版された書籍の電子化のものには内容で劣ってしまうことが多く、購入してもらえないというデメリットもあります。
責任や権利に関するリスクがある
個人でのセルフパブリッシングでは、出版した電子書籍に著作権侵害などの権利関係で、リスクになる点があります。
本来書籍の出版というのは、様々な人のチェックを経てその情報が正しいものか、権利を侵害していないか、などを丁寧に確認していきます。
一方でセルフパブリッシングは個人で電子書籍を作り、出版するので、記載した内容や使用する画像において、責任も権利も全て自己責任です。
優秀な編集者がいないので、自分で書籍内容を正しいものか確認する必要があります。
書籍の権利の問題や、書籍内の情報の正確性や信頼性という点では、商業出版で出版社から出版される紙の本とは圧倒的な差があります。
セルフパブリッシングでは「自分の体験を通して感じたこと」「私が成功した理由」のようにブログ記事よりのふわっとした情報になってしまいがちです。
法的な問題にならずとも、曖昧な情報や信頼性の低い情報を電子書籍内に記載してしまい、
読者を混乱させる、誤った情報を拡散するという危険性があります。
お金以上のものを求めるなら商業出版が理想
ハッキリ言ってしまうと、書籍出版でお金以上の”信頼”や”肩書き”も求める場合は、電子書籍をセルフパブリッシングで出版するよりも、商業出版を目指した方が良いです。
あなたが社会的な地位の獲得や自社もしくは個人のブランディングを目指すのであれば電子書籍のセルフパブリッシングでは
あまりにもデメリットが多いです。
・書籍著者の肩書きや箔が欲しい
・社会的な信頼が欲しい
・より多くの人に本を届けたい
こう言った思いがある方は、セルフパブリッシングはおすすめできません。
また、セルフパブリッシングでの電子書籍出版のメリットのほとんどが、商業出版での紙の本の出版でも得ることができます。
セルフパブリッシングのメリットを含み、デメリットが少ないのが商業出版です。
そうは言っても、商業出版ができたら苦労しない、
出版社から紙の本を出版する方法わからない、人脈も無い、という方は多いと思います。
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