こんにちは、株式会社エグゼクティブマーケティングジャパン代表取締役の深作浩一郎です。
私はこれまでに二冊の著書を出版社から商業出版として出版してきました。現在は三冊目の著書の制作に取り組んでいます。
今回は、商業出版をする際、書籍原稿は全て著者が書くのか?について解説していきます。
結論、商業出版の書籍原稿は著者が書くの?
結論から言うと、商業出版として出版社から出る紙の本の原稿の全てを著書は書きません。
著者の持つ考えや知識、体験やノウハウをより多くの読者へと届く文章へと構築していくのは、出版社に在籍するプロの方たちです。
セルフパブリッシングで電子書籍を出版する場合などは、自分で全ての文章を作成して推敲する必要がありますが、出版社を大して商業出版を行う場合は、出版社と協力して原稿を完成させる、という捉え方が最も正しいでしょう。
全てインタビュー形式で行う場合もあれば、著者が原稿案を出版社側に提出することもあります。
書籍は大体半年から一年で完成しますが、著者が原稿をすでに作っている場合などは比較的早く書籍の制作が進みます。
原稿制作の基本はインタビュー形式
基本的に、書籍の原稿や書籍の内容は著者のインタビューの中から制作されることが多いです。
著者自身がだいたいこんな内容の本にしたい、という原稿をある程度作成して出版社に提出することもあるので、全ての本がインタビューのみで行われている訳ではありません。
頻繁に著書を出す著者さんなんかは、インタビューを行い、その内容をそのまま原稿にして、書籍にして出版する、というケースが取られています。
ただ、どれだけ著者を深堀りしたインタビューを行ったとしても、インタビューのみで書籍が完成するには、それなりの知識やノウハウ、実績が必要になります。
書籍を制作する過程で行うインタビューは1回だけではなく、複数回行われることがほとんどです。
私が出版社様に取材されている映像は以下です。このようにして話した内容を、書籍に織り込んでいきます。
インタビューの中で、著者自身の思いや、どういう本を作りたいか、本に載せうる知識やノウハウ、エピソードはどう言ったものがあるのか、などを共有します。
それを踏まえて、出版社側で書籍の原稿のゲラを作成します。
書籍の出版の流れ
出版社から書籍を出版する主な流れは、以下の六つの手順で進んでいきます。
1.出版の契約(企画書の提出)
2.企画・編集・制作
3.デザイン
4.修正・校正
5.印刷・製本
6.宣伝・広告
書籍の原稿を執筆する作業が一番大変だと思われがちですが、書籍出版において最も難しいのは企画書を出版社や編集者に通すことです。
商業出版では、出版社が書籍の製作費を負担するので、出版社はより売れる本を出版し制作費以上の売上を出すビジネスとして出版を行います。
ゆえに、出版社から「売れる見込みがある」と思われなければ、出版社から本を出版する、商業出版を行うことはできません。
書籍の出版をするためには企画書が必要
出版社や編集者が「売れる見込みがある」と思える企画書を作るのは、正直大変です。
たとえあなたが他の業界で大きな実績を持っていたり、知識やノウハウがあったとしても、企画書を書くということに関しては初心者のはずです。
書籍を出版する方法はかなりシンプルなのですが、シンプル故に非常に難易度が高くなっています。
数年かけても企画書が通らない、企画書が全く書けないという理由で紙の本の出版を諦めて、電子書籍で個人で出版する方も多くいます。
ただ、あなたが特定のジャンルや業界で結果を出している優秀な人材であれば、諦めてしまうのはもったいないです。
出版社が納得するような企画書を、別の業界の人間が書くこと自体がそもそも難易度が高すぎます。
出版業界の人や、編集者に直接企画書を添削してもらう方がよっぽど効率がいいのです。しかし、誰もが出版業界や編集者と知り合いというわけではありません。
そこで現在私が出版社共同で行う無料プログラムの「100日後に著者になるアナタ」で企画書の裏話などを話しています。
出版業界ってどんな世界なの?
電子書籍出版はどんな評価なの?
企画書や出版後は何をすればいいの?
という疑問がある方は、無料で参加できるのでこの機会に楽しみながら出版業界を学んでください。
最新記事 by 深作浩一郎 (全て見る)
- キャンプ本やDIY本はなぜ売れるのか?出版をしたい人のため解説してみた - 2023年8月14日
- 出版事業の代理店を募集しました - 2022年9月9日
- 【書評】お金2.0新しい経済のルールと生き方(佐藤航陽/著)の感想要約 - 2022年4月30日
- 2022年おすすめマーケティング本まとめ - 2022年4月30日
- 学生向け二十代で読むべき本まとめ - 2022年4月30日
コメント