こんにちは、株式会社エグゼクティブマーケティングジャパン代表取締役の深作浩一郎です。
私はこれまでに二冊の著書を出版社から商業出版として出版してきました。現在は三冊目の著書の制作に取り組んでいます。
今回は電子書籍の売上の多くを漫画などのコミックが占めている、という話題を紹介します。
また、本記事はインプレス総合研究所さまの「電子書籍ビジネス調査報告書2021」の調査を参考にさせていただいております。
■本記事で分かること
・電子書籍市場の現状
・電子書籍の売上のコミック(漫画)が占める割合
・韓国発の電子コミック「ウェブトゥーン」とは何か
・ビジネス書・実用書であれば紙の本を出版するべき理由
「電子書籍は伸びている」は本当?
たびたび紙の本派と論争が起こる「電子書籍」ですが、結論から言うと、電子書籍市場は年々売り上げを上げています。
出版業界が右肩下がりになっていると言うのは事実ですが、そんな中でも電子書籍の売上は伸びています。
といっても紙の本ではなく電子書籍を読む人が増えたと言うわけではありません。業界自体が右肩下がりなので、本を読んでいる総数が増えているわけでもありません。
電子書籍の売上の多くを漫画が占めている
電子書籍の売上が増えているといっても、電子書籍は電子で販売されている全ての本の大枠なので、何のジャンルの本が売れているのか?が非常に重要になってきます。
実は、電子書籍で売れている本のタイトルの多くを漫画(電子コミック)が占めています。
2021年は、電子コミックが電子書籍全体に占める割合が88.2%と、9割近くまで数字を伸ばしてきました。これまで8割が漫画だ、と言われていた電子書籍市場の状況から考えると、年々漫画が電子書籍の売上に占める割合も増えてきていたと言うことになります。
ビジネス書や実用書はまだまだ紙が主流で、わざわざ電子書籍で読むと言う人は少数派です。一般に本を出すと、紙の本の売れ部数が8割・9割だと言われています。
ウェブトゥーンの盛り上がり
電子書籍派は、ほとんどがスマホで読まれています。
Amazonのkindleなどのタブレット端末が電子書籍の需要を拡大させると期待されていたものの、現状はほとんどの人がスマホで電子書籍、電子コミックを読んでいます。
スマホの普及によりウェブサイトがスマホ表示に対応したように、出版業界でもコンテンツ自体をスマホ向けに開発しなければいけないとは、これまでずっと言われ続けていました。
スマホの利点を十分に活用しきったコンテンツが出てくれば、電子書籍の需要も再び大きく増えていくと考えられていた矢先、注目を高めているのが「ウェブトゥーン」です。
チョ・ヒョナ『縁の手紙』。書店で発見。ウェブトゥーン最高評価。単行本用にコマ割りし直しも違和感なし。よくできた感動ファンタジー。場所や人は「関心を持って認識した瞬間初めて自分の前に存在する」(P.135)。人物の名前が日本人なのは翻訳のせいか。こういう例は今後増えるだろう。 pic.twitter.com/hyQEvwTE8C
— 夏目房之介 (@fusa811) August 18, 2021
ウェブトゥーンとは、韓国発のスマホで読む縦読みのウェブマンガです。
ウェブトゥーンは従来の漫画およびウェブコミックと三つの点で異なります。
(1)複数のページではなく縦長のストリップで、各章、エピソードが公開されているため、スマートフォンやコンピューターで読みやすくなっている。
(2)アジア諸国の場合、このウェブ漫画は物理的な形で出版されないため、一般的な白黒の漫画と違い、カラーになっている。
(3)音楽やアニメーションのある章も存在する。
日本でもウェブトゥーンの需要が高まり、多くの企業がウェブトゥーンへ力を入れています。
日本発のウェブトゥーンも今後さらに数を増やし、スマホで漫画を読むことはより生活に密接し、逆に漫画以外の電子書籍を読むこと自体が減っていくと言われています。
ビジネス書や実用書を出版するなら紙の本で決まり
基本的に、ビジネス書や実用書は紙の本で出した方が売れます。
と言うのも、電子書籍で売れる漫画・コミック以外の書籍が数として少なく、上で出版されたビジネス書や実用書の電子版もライバルになるため、紙の本で出すメリットが非常に大きいからです。
ただ問題は、どうやって紙の本で書籍を出版するか、と言うことです。
紙の本を出版社から出版する方法は主に二通りあり、自身の知名度を上げ、出版社から直接オファーを待つか、自分で企画書を書いて出版社に通すか、です。
予めいっておくと、書籍を出版したい方は自分で企画書を書いて提出する方法の方が早いです。
▼具体的に書籍を出版する方法は以下の記事で解説しています。
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現在、期間限定で出版業界の裏側を学べる動画コンテンツを無料で配布しています。
自分の培ったスキルやノウハウを世の中に発信したい、紙の本を出版したい、自費出版ではなく、商業出版で出版したい。
そうは言っても、書籍の出版難易度は非常に高く、企画書も通るか不安、そもそも作れるかわからない、
出版社から紙の本を出版する方法わからないし、人脈も無い、そういう方は多いと思います。
出版業界ってどんな世界なの?
電子書籍出版はどんな評価なの?
企画書や出版後は何をすればいいの?
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