こんにちは、株式会社エグゼクティブマーケティングジャパン代表取締役の深作浩一郎です。
私はこれまでに二冊の著書を出版社から商業出版として出版してきました。現在は三冊目の著書の制作に取り組んでいます。
今回は紙の本の中でも、新書を出版するにはどうすればいいのかを解説していきます。
新書とはどんな本
新書とは、新書判(105×173mm)の本のことです。
文庫よりも少しだけ大きなサイズの書籍になります。
よく新書と新刊を同義だと勘違いされますが、「新書」は小型の本のこと、「新刊」は新しく刊行された本のことを指します。
新書は、様々な専門分野の入門書として刊行されることが多いジャンルです。
政治や経済、学問、社会時評など、特定の分野の知識をインプットしやすいのが特徴。知りたい分野の要点を抑えるにはうってつけです。
新書を出版するには?
新書を出版するには、基本的に紙の本を出版する方法と同じ手順で行います。
新書を出版するには、主に6つの手順で行われます。
1.出版の契約
2.企画・編集・制作
3.デザイン
4.修正・校正
5.印刷・製本
6.宣伝・広告
出版するにはこの”出版の契約”が著者にとっては最も大変で難易度が高いですが、それを乗り越えてしまえば、あとは決まった工程で書籍の出版まで進んでいきます。
出版の契約が決まれば、出版社と企画を行い、編集、制作と進んで書籍の中身であるコンテンツを作っていきます。
著者が原稿を書く場合もありますが、インタビューや対談を行ってそこから書籍にしていくというケースも多くあります。
制作と並行して書籍内のデザインや表紙、帯などのデザインが作られ、最後に書籍の内容を修正・校正し印刷して書籍が完成します。
宣伝や広告は出版社が行う場合と、個人で行う場合に別れていますが、大体以上のような工程で書籍の出版は行われていきます。
商業出版をする方法は、どんなジャンルであれ基本的に同じです。
企画書を作り、出版社や編集者に送ったり読んだ理してもらうことが必要になります。
そしてその企画書が出版社や編集者に通れば出版となります。
ただ、この「出版社に通る企画書を作る」という過程がかなり地道で、難易度の高い途方な作業になります。
書籍を出版する方法はかなりシンプルなのですが、シンプルがゆえに出版するにはに非常に難易度が高くなっています。
数年かけても企画書が通らない、企画書が全く書けないという理由で紙の本の出版を諦めて、電子書籍で個人で出版する方も多くいます。
ただ、あなたが特定のジャンルや業界で結果を出している優秀な人材であれば、諦めてしまうのはもったいないです。
出版社が納得するような企画書を、別の業界の人間が書くこと自体がそもそも難易度が高すぎます。
出版業界の人や、編集者に直接企画書を添削してもらう方がよっぽど効率がいいのです。しかし、誰もが出版業界や編集者と知り合いというわけではありません。
そこで現在私が出版社共同で行う無料プログラムの「100日後に著者になるアナタ」で企画書の裏話などを話しています。
無料で参加できるのでこの機会に楽しみながら出版業界を学んでください。
売れている新書
実際に売れている新書を参考までに紹介します。いい新書やその企画書を作り出版するには、実際に売れている人気な本を知っておくことが重要です。
もちろん全ての新書がこうあるべきだ、というわけでもありませんが、実際に評価されている本から分かることもたくさんあります。
ここでは中央公論新社が主催する「新書大賞」の2021年の上位三冊をご紹介します。
「新書大賞」は、1年間に刊行されたすべての新書から、その年「最高の一冊」を選ぶ賞です。
新書 第3位 「荘園」(中公新書)
著者:伊藤 俊一
出版日:2021/9/17
農業経営と領地支配の仕組みとして、日本中世の政治・経済・社会の根幹をなした荘園制の全体像をわかりやすく解説する。(Amazon)
新書 第2位 「生物はなぜ死ぬのか」(講談社現代新書)
著者:小林 武彦
出版日:2021/4/14
すべての生き物は「死ぬため」に生まれてくる。
――「死」は恐れるべきものではない。【死生観が一変する〈現代人のための生物学入門〉!】
なぜ、私たちは“死ななければならない”のでしょうか?
年を重ねるにつれて体力は少しずつ衰え、肉体や心が徐々に変化していきます。
やむを得ないことだとわかっていても、老化は死へ一歩ずつ近づいているサインであり、私たちにとって「死」は、絶対的な恐るべきものとして存在しています。
しかし、生物学の視点から見ると、すべての生き物、つまり私たち人間が死ぬことにも「重要な意味」があるのです。
その意味とはいったい何なのか――「死」に意味があるならば、老化に抗うことは自然の摂理に反する冒涜となるのでしょうか。
そして、人類が生み出した”死なないAI”と“死ぬべき人類”は、これからどのように付き合っていくべきなのでしょうか。遺伝子に組み込まれた「死のプログラム」の意味とは?(Amazon)
新書 第1位 「サラ金の歴史」(中公新書)
著者:小島 庸平
出版日:2021/2/20
利用したことはなくても、誰もが見聞きはしたサラ金や消費者金融。しかし、私たちが知る業態は、日本経済のうねりの中で大きく変化して現在の姿となったものだ。素人高利貸から団地金融、そしてサラ金、消費者金融へ……。好景気や金融技術の発展で躍進するも、バブル崩壊や社会問題化に翻弄されていった業態について、家計やジェンダーなど多様な視点から読み解き、日本経済の知られざる一面を照らす。(Amazon)
新書出版への最初の一歩が踏み出せない方へ
自分の培ったスキルやノウハウを新書にして世の中に発信したい、紙の本を出版したい、自費出版ではなく、商業出版で出版したい。
そうは言っても、書籍の出版難易度は非常に高く、企画書も通るか不安、そもそも作れるかわからない、
出版社から紙の本を出版する方法わからないし、人脈も無い、そういう方は多いと思います。
そこで今回、出版業界のドンとタッグを組んで、書籍出版のための特別なプログラムを開催しています。
出版業界ってどんな世界なの?
電子書籍出版はどんな評価なの?
企画書や出版後は何をすればいいの?
と言ったあなたの疑問の答えやノウハウを今回の出版社共同無料プログラムの「100日後に著者になるアナタ」
に無料で参加して、出版業界を楽しみながら学んでください。
今後のあなたの出版に確実に役立つ情報を無料で是非受け取ってください。
最新記事 by 深作浩一郎 (全て見る)
- キャンプ本やDIY本はなぜ売れるのか?出版をしたい人のため解説してみた - 2023年8月14日
- 出版事業の代理店を募集しました - 2022年9月9日
- 【書評】お金2.0新しい経済のルールと生き方(佐藤航陽/著)の感想要約 - 2022年4月30日
- 2022年おすすめマーケティング本まとめ - 2022年4月30日
- 学生向け二十代で読むべき本まとめ - 2022年4月30日
コメント